海と日本 水の輪:三陸能舞台

8月16日 (木)
18:00~21:00

海中映像『海と暮らす』上映会

越喜来漁港 防潮堤

三陸ボランティアダイバーズ代表の佐藤寛志氏は、 東日本大震災をきっかけに、湾内のガレキを取り除く活動を続けていらっしゃいます。 震災後約7年で、のべ5千人のダイバーが参加し、ボランティア活動を通じて、海で人と人が繋がることを実感されています。 漁師と二人三脚で、漁場の復活、再生を目指してきた佐藤さんによって撮影された、三陸の海の美しい映像を、 越喜来漁港の防潮堤に投影します。
 昨年、大船渡市で大船渡出身の東京芸術大学・ 大学院生の千葉紘香さんによる三陸を舞台にした「海との対話」が上演されたことを継承し、 今回は、「海との対話」の中の、佐藤寛志氏による 海中映像『海と暮らす』を  越喜来漁港の防潮堤を使って上映します。みなさまに「豊かな三陸の海」のイメージを共有して頂き、 海との生活、海の偉大さ、海のあたたかさを感じていただければと思います。

写真:田端重彦

写真:塩崎仁美

三陸千五百松原

能楽堂には鏡板があり、そこには必ず老松が描かれていて、能はその老松の前で上演されてきました。 今回は、三陸の豊かな自然風景を取り入れながら、地元のこどもたちが、「能舞台の老松」をイメージして松の葉に海のイメージを描きます (500枚)。さらに、大阪をはじめ各地のこども達も三陸の海のイメージを松の葉に描き(1000枚)、両方の松の葉を組み合わせて15 本の大きな老松を防潮堤の前に設置し、その前で、新作能「水の輪」を越喜来のこども達と一緒に上演します。三陸のこども達と大阪を はじめ各地のこども達の心の交流を生み出すことができればと願います。

井上信太(美術家)

羊飼いプロジェクトやサファリーパークプロジェクトを中心に国内外で多数の展覧会を行なう。 近年は多領域のアーティストとのコラボレーション、劇場、能舞台、茶室、ファッションなど新しい空間での平面構築を積極的に取り組み、 次世代平面表現の可能性を探っている。ここ数年は子ども達の為のポストワークショップを新たに提言している。2016年上海緑岸芸術祭2016 (上海/中国)、茨城県北芸術祭(常陸太田・茨城県)、2017年三陸国際芸術祭2017 アートディレクション(大船渡/岩手)、 2016~18年シビウ国際芸術祭:舞台美術(山本能楽堂・ルーマニア)1998年〜京都精華大学非常勤講師、2010年~京都橘大学非常勤講師

Copyright: Yamamoto Noh Theater 2018 写真:佐藤寛志