日本全国能楽キャラバン! 能で巡る大阪「鉄輪」ー安倍晴明神社
大阪を代表する神社の関係者の方々のお話しを伺い、所縁のある能の演目をご覧いただく事で、神社の歴史と能の演目の双方からの相乗効果によって、これまであまり知られていなかった大阪の魅力をお楽しみいただきます。
対談:高島幸次(歴史学者)×山本章弘
能:「鉄輪」大西礼久他
【プログラム】
<対談> 高島幸次(歴史学者)×山本章弘
<能> 鉄輪
前シテ(都の女)大西礼久
後シテ(鬼女) 〃
ワキ(安倍晴明)福王和幸
ワキツレ(下京の男)喜多雅人
アイ(貴船の宮の社人)鈴木実
笛 野口亮
小鼓 上田敦史
大鼓 辻雅之
太鼓 上田悟
後見 大西智久 山本博通
地謡 上野朝義 山本章弘 梅若猶義 生一知哉 今村哲朗
■あらすじ■
都に住む女(前シテ)は自分を捨てて、新しい妻を迎えた夫の不実を恨んで、その恨みを晴らすために貴船神社へ毎日お参りをし願かけをしている。
今日もお参りに行くと、社人(アイ)から神のお告げを伝えられる。
それは赤い着物を着て顔に朱を塗り、鉄輪(五徳)を頭に載せて、その三つの脚にロウソクを付けて火を灯せば、生きながらの鬼になって、恨みを果たせるだろうというものであった。
女は社人に、そのお告げは人違いだと言いますが、みるみる間に顔色が変わって、恨みを晴らそうと走り去っていく。
一方、夫(ワキツレ)は夢見が悪いので陰陽師の安倍晴明(ワキ)を訪れて祈祷を頼む。
そこで、晴明が祭壇を調えて、夫と新妻の人形を作って祈祷をし始めると、悪鬼となった女の生霊(後シテ)が現れる。
生霊は人形に向かって恨みを述べ、新妻の髪を手に絡め打ち叩き、さらに夫の命を取ろうと責め寄るが、晴明が呼び出した守護の式神に追われ、神通力を失って、呪いの言葉を残して立ち去っていくのであった。
■安倍晴明神社■
平安時代の陰陽師、安倍晴明をご祭神とする神社。
社伝によると、晴明没後2年の寛弘4年(1007)の創設とされている。
境内には、江戸の文政年間に建設された晴明誕生の地を示す碑や、産湯の跡などがあり隆盛を極めたが、幕末に衰退へ。
大正10年(1921)、50m南にある阿倍王子神社の末社として復興、大正14年(1925)には現在の社殿が建てられたといわれている。
開場は、開演の30分前。
未就学児のご入場をお断りしております。
2023年01月09日(月):
日時 | |
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料金 | チケット料金:4000円 |
主催 |
山本能楽堂 06-6943-9454 |