日本全国能楽キャラバン! 能で巡る大阪「梅」ー浪速高津宮(高津神社)
大阪を代表する神社の関係者の方々のお話しを伺い、所縁のある能の演目をご覧いただく事で、神社の歴史と能の演目の双方からの相乗効果によって、これまであまり知られていなかった大阪の魅力をお楽しみいただきます。
対談:小谷真功(高津神社)×山本章弘
能:「梅」上野朝義他
【プログラム】
<対談> 小谷真功(高津神社)×山本章弘
<能>梅
前シテ(里女) 上野朝義
後シテ(梅の精) 〃
ワキ(藤原何某) 広谷和夫
ワキツレ(従者たち) 喜多雅人 矢野昌平
アイ(難波の里人) 山下守之
笛 赤井啓三
小鼓 飯田清一
大鼓 辻芳昭
後見 梅若猶義 生一知哉 大西礼久
地謡 山本章弘 波多野晋 上野雄三 吉井基晴 上野朝彦
■あらすじ■
早春の二月、京都五条に住む藤原何某(ワキ)はまだ難波津を見たことがないので、一目見に行こうと都から下っていく。
難波津に着いた何某は、早春の海辺の気色を眺めながら、大友家持が桜の季節の難波津を詠んだ歌を思い出す。
歌を吟じて、今はまだ梅の盛りだと独り言を言うと、里女(前シテ)が現れる。
女は、家持がこの歌を詠んだ時の事情を語り、もともとは桜ではなく梅を詠んだものだったのだ、と言う。
さらに和歌についていろいろ語って聞かせると、今夜月の出る事にまた参ります、と告げて梅の木陰に消えていく。
その夜、藤原何某が梅の木陰で仮寝していると、月が出るのと共に梅の精(後シテ)が現れる。
梅の精は、古来より梅が尊ばれていること等を語ると、天下泰平と幾久しく栄える御代を祝って舞を舞うのであった。
■高津神社■
浪速の地を皇都(高津宮)と定められ大阪隆昌の基を築かれた仁徳天皇を王神と仰ぐ神社。
貞観8年(866)、清和天皇の勅令によって難波高津宮の遺跡が探され、あったと定められた地に仁徳天皇を祀る社が建立されたのが始まりとされている。
700年後、正親町天皇の天正11年(1583)、豊臣秀吉が大坂城を築城した際にご神体を現在地に移すが、第2次世界大戦時の大阪大空襲で神社は全焼。
現在の社殿は、戦後に再建されたものである。
開場は開演の30分前。
未就学児のご入場をお断りしております。
2022年12月10日(土):
日時 | |
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料金 | チケット料金:4000円 |
主催 |
山本能楽堂 06-6943-9454 |